2020年は、軽自動車の保険を契約している人にとって、大きく保険料が変わる年になりそうです。

その理由は、「保険料を計算する仕組みが、まったく変わってしまう」から。

安くなる人もいますが、かなり高くなってしまう人もいそうです。

今回は、軽自動車の保険料が大きく変わる理由と、その対策をまとめてみます。

軽自動車は、どのクルマも同じ保険料だった

これまで、軽自動車は、すべて一律の保険料でした。

軽自動車、いろんなクルマがあります。

  • ホンダ・N-BOX
  • ホンダ・N-WGN
  • ダイハツ・タント
  • スズキ・ワゴンR
  • ダイハツ・ムーヴ
  • スズキ・アルト
  • スズキ・ハスラー
  • ニッサン・デイズ
  • ダイハツ・ミラ

などなど。

どのクルマだろうと、保険料はまったく同じだったんです。

(もう少し正確にいうと、「軽乗用車」の保険料が一律でした。

軽自動車でも、軽トラックのような貨物自動車は、別の扱いになります)

どのクルマに乗り換えても、保険料が変わらないのは便利な反面、疑問もありました。

「すべてのクルマの保険料が一律なのはおかしいんじゃないか」と。

最近、自動ブレーキ装置のような、安全装置がついたクルマが増えてきています。

自動ブレーキ装置だって、メーカーごとに性能の差があります。

軽自動車のなかでも、「事故が多いクルマ」と「事故が少ないクルマ」が分かれてきていました。

「すべてのクルマが同じ保険料」ではなくて、事故の多いクルマの保険料は高く、少ないクルマは安くしないと、不公平になってしまいますよね。

普通車は、クルマによって保険料が違う

この「クルマの事故率によって、保険料が変わる仕組み」は、普通車の場合には、ずっと以前から、導入されています。

「型式別料率クラス」と呼ばれています。

車検証に書いてある、クルマの「型式」によって、保険料が変わってきます。

例えば、プリウス。

対人対物傷害車両
プリウス(ZVW40W)11979

数字が4つ並んでいます。

この数字が小さいほど、保険料が安くなります。

「1」になっていれば、一番安いグループ。

逆に数字が大きいと、保険料が高くなります。

「17」が最も高いクラスです。

「対人」というのは、「対人賠償」の保険料に影響するクラスです。

この数字が高ければ高いほど、人をケガさせてしまったときに相手に支払うための「対人賠償保険」の保険料が高くなります。

11なので、ちょっと高めですね。

「対物」クラスは、モノ(相手のクルマも含みます)を壊してしまって、相手に修理費を払うための「対物賠償保険」の保険料に影響します。

これは9なので、普通といったところです。

「傷害クラス」は、自分たちのケガの保険(人身傷害保険や搭乗者傷害保険)に影響します。

7なので、少し安めですね。

「車両クラス」は、自分のクルマの保険(車両保険)の保険料に影響します。

9なので、高くもなく、安くもない、普通ですね。

まとめると、プリウス(ZVW40W)の保険料は、対人賠償がちょっと高め、反面、自分たちのケガ(傷害)は少し安めということがわかります。

こういったように、普通車の場合には、かなり細かく、クルマによって保険料が変わる仕組みになっています。

軽自動車にも、「型式別料率クラス」が導入

2020年1月から、軽自動車にも、普通車と同じような「クルマによって保険料が変わる仕組み」が導入されます。

ただ、いきなり保険料が大きく変わってしまうと困るので、ひとまず3段階からの導入です。

1、2、3と三つの料率クラスが設定されます。

2は、今までと同じくらいの保険料です。

1は、今までよりも安くなります。

3になってしまったら、残念ですが、今よりも保険料が上がってしまいます。

ただ、この料率クラスは、一度決まったらずっと同じというものではありません。

事故の多い、少ないなどに応じて、毎年一回見直しされます。

2020年1月のクルマごとの料率クラス

少し、クルマごとの料率クラスを見てみましょう。

車名 (型式)対人対物傷害車両
ホンダ・N-BOX (JF4)1123
ホンダ・N-WGN (JH4)2222
ダイハツ・タント (LA600S)1132
スズキ・ワゴンR (MH35S)2323
ダイハツ・ムーヴ (LA150S)2112
スズキ・アルト (HA36S)3213
スズキ・ハスラー (MR31S)1121
ニッサン・デイズ (B21W)1223
ダイハツ・ミラ (L275S)3311

クルマによって、かなり違いが出ていますね。

クラス2が、今までと同じくらいの保険料なので、安くなるクルマもあれば、逆にかなり高くなりそうなクルマもあります。

この表にのっているクルマでいくと、ダイハツ・ムーヴ(LA150S)なんかは安くなりそうですね。

逆に、スズキ・ワゴンRなんかは、けっこう保険料が上がってしまいそうです。

保険料が高くなってしまうときの対策

型式別料率クラスが導入されると、自分が事故をしていなくても、同じクルマに乗っている人の事故が増えれば、自分の保険料も高くなってしまいます。

「自分は事故をしてないのに…」

ちょっとボヤきたくもなりますよね。

それでも、何も打つ手がないかといえば、そうでもありません。

できる工夫は、いろいろあります。

補償を下げずに、自動車保険の保険料を抑える方法をまとめた記事もありますので、保険料が上がらないように、工夫してみてくださいね。