現在加入している保険の積立金や解約返戻金をもとに、今後の保険料金の支払いを止める方法を払い済み保険、延長保険と言います。
『保険料支払い期間』と言うものが保険にはあらかじめ決められており、保険期間中は毎年または毎月一定の金額を保険会社に支払う事になります。
もし、保険契約期間に収入が減ってしまった場合は保険の支払いが難しくなってしまい、あなたの家計を大きく圧迫してしまう恐れがあります。
その時には、今加入している保険の積立金や解約返戻金を保険の支払いにあてる事によって、今後の保険の支払いを負担する事無く、保険契約を維持する事ができます。
払い済み保険と延長保険の違いって何?
払い済み保険と延長保険の違いはどちらも積立金または解約返戻金を今後の保険料にあてる事は共通ですが、どっちを選択するかで今後の保障内容に違いが出てきます。
■払い済み保険
今、継続している保険期間を維持できますがその分支払られる保険金額が減少してしまいます。
■延長保険
最初に契約した保険金額を維持する事はできますが、その分、保険期間が短くなってしまいます。
支払い済み保険や延長保険を考えて検討する場合は、保険期間と保険金額のどちらか重視するかをあらかじめ決めておく必要があります。
支払い済み保険や延長保険を使う場合の注意
保険を解約しないで保障を維持する事ができる便利な方法が、支払い済み保険や延長保険ですが、利用する時は注意点が必要になります。
もともと、積立金や解約返戻金が無い場合、もしくは少ない保険では、支払い保険や延長保険は使用する事ができません。
保険料にあてた、積立金や解約返戻金は保険の満期時や中途解約時には受け取る事が出来ないので注意が必要です。
払い済み保険や延長保険に変更してしまうと保険に付いていた、特約等が全て消滅してしまいます。
ですので、保険契約が基本保障のみになってしまいます。
上記の事から、全体的に保障の規模が大きく縮小してしまいます。
支払い済み保険や延長保険の利用による保険見直しは、慎重に考えて行なう事が必要になります。